今年読んだ本で株式投資をしている人におすすめの3冊

私は本は絶対に紙の本を買って読みます。キンドルなどの電子書籍もかさばらず持ち運びもしやすいし、値段も紙の本よりも安いので良いのかもしれませんが、どうも紙の本を手に取って読みたいと思ってしまいます。

読みたい本や読んだ本は読書メーターというサイトでリスト化しています。読後に感想なども記入できるようですが、私はただ読み終わった日付を登録するだけです。今年1年で読んだ本を振り返ることもできるし、読みたい本は『読みたい本』、買った本は『積読本』として登録できるので、同じ本をうっかり2冊買ってしまうというミスも防げます。

今年読んだ本のなかで面白かった本・読んで良かった本、特に株式投資をしている人におすすめの3冊をご紹介したいと思います。

資本論

厳密には私が読んだのはマルクスのオリジナルではなく、『資本論』の解説書です。私は今年、2冊読みました。(おすすめの3冊と言っておきながらこの時点で3冊ではなくなってしまっていますが。)
資本論については以前にも記事を書いたことがあります。

資本論ノススメ 会社員投資家こそ読むべき本

上の記事でも書きましたが、この本は共産主義に関する本ではなく、資本主義社会を分析した本です。書かれてから150年近くを経た現代にも通ずる的確な分析・指摘だと思います。
マルクス=共産主義者というイメージが強いですが、そういった先入観に囚われず、資本主義社会を生き抜くために、株式投資に興味のある方は読むべき本だと思います。

池上彰さんのものは再読で、初めて読んだのは確か大学生の時だったと思います。その後、何年かに一度再読しています。題名のとおり、高校生でもわかる、非常に読みやすい本です。

『超訳「資本論」』は池上版よりもより詳しく、細部まで解説されています。その分、池上版よりも難しいですが、より詳しく知りたい方にはおすすめです。初読には池上版が良いと思います。

ちなみに私はマルクスのオリジナルは読んだことがありません。解説書の中で原著が引用されていますが、文体が難解で取っつきにくい印象です。時間があれば挑戦してみてもいいかと思いますが、40冊近い積読本を前に後回しになってしまっています。

会計の世界史

『会計の世界史』という題名ではありますが、こちらも株式投資に興味のある方にはおすすめです。

中世ヨーロッパで会社という組織の起源から21世紀のグローバル社会までの会計の歴史を非常にわかりやすく描いた本です。
会計の歴史=資本主義社会の歴史です。当初、会社は家族や知人・友人など顔見知りの人たちが共同で出資してビジネスをするという内輪な組織でしたが、より大きな規模の投資を求めて外部の投資家から出資を受けることと引き換えに、損益やお金の流れを外部の投資家に説明する必要が出てきました。それが会計の起源です。

最初はシンプルで素朴だった会計システムも、産業革命や株式市場の発達を受けて、より透明性の高いものにするため、いろいろなルールが設けられ複雑化していきました。その過程が具体的なエピソードも交えたわかりやすい文章で説明されています。

株式投資をしている人なら、会社制度や会計制度の起源から今日までの発展の歴史を振り返ることで、『投資』や投資先である『会社』の原点を考えるいいきっかけになるのではないかと思います。

半沢直樹シリーズ

最後はずいぶんとミーハーではありますが、『半沢直樹』の原作シリーズです。
これは株式投資している、していないに関わらず純粋に物語として面白く、誰にでもおすすめできる本です。

今年、ドラマの新シリーズが放送されて非常に話題になりました。恥ずかしながら9年前に放送された前シリーズも見た事がなく、新シリーズも途中まで見てませんでした。あまりにも人気があっていろいろなところで話題になっていたので、前回のシリーズから見始めてみたらハマってしまって新旧シリーズ全話一気に見てしまいました。

原作はまだすべて読み切っていませんが、こちらも一旦読みだすと止まらなくなる面白さがあると思います。
テレビよりはエンタメ色は強くないですが、バブル崩壊後の日本社会の中での銀行の立ち位置の変化がより丁寧に描かれています。

ちなみに原作では題名に『半沢直樹』という名前は使用されておらず、

『オレたちバブル入行組』
『オレたち花のバブル組』

という題名でした。ドラマヒット後に原作にも『半沢直樹』と冠されるようになったようです。

以前、ドラマの監督をした福澤克雄さんが「題名はつまらなそうだけど池井戸ファンなので読んでみるかと思って読んでみたら池井戸作品のなかで一番面白かった」とテレビで言っていましたが、まさにそのとおりだと思います。私もドラマがなかったら『オレたちバブル入行組』という題名の本を読もうという気にはならなかったと思います。