この3ヶ月で株価は20%上昇 その原因とは? フェイスブック 決算 Q1

フェイスブック(FB)Q1

決算発表 4月28日
【決算概要】

Q1(前年比)市場コンセンサス予想
売上高261.7億ドル(+47.6%)236.7億ドル
営業利益率43.5%(+10.3%<+1030bps>)
EPS3.30ドル(+93.0%)2.37ドル

株価:318.36ドル(1月28日終値)
2020年EPS:10.09ドル
2021年EPS(予):13.14ドル

PER(実):31.55倍 益回り:3.17%
PER(予):24.23倍 益回り:4.13%

予想を大きく上回る好決算

アメリカの巨大ハイテク企業、よくGAFAMやFAAMGなどと略称されますが、その中でもフェイスブックはパンデミックの影響を大きく受けた企業と言えると思います。

以前から決算記事では指摘をしていますが、理由は収益構造が非常に偏っていることにあります。

こちらは売上高の推移です。
濃いグレーの部分が広告による売上、薄いグレーがそれ以外からの売上です。

上のグラフからも分かるとおり、感染が拡大した20年Q1(1-3月期)とQ2(4-6月期)の売上高は伸びが鈍化しています。パンデミックによって売上高を伸ばしたアマゾン(AMZN)やアップル(AAPL)といった他のハイテク大手とは少し異なる傾向です。

収益の柱である広告の出稿主の多くは、レストランや実店舗を構える小売店などコロナの影響を大きく受けた業種です。フェイスブック自体は大手のハイテク企業ですが、レストランや小売店などオフライン経済と同社の収益の結びつきは他のハイテク大手よりも強いものがあります。

しかしその分、経済活動の正常化の動きはフェイスブックにとって追い風となります。前回20年Q4(10-12月期)と今回の決算はその回復ぶりを裏付けるものとなりました。

3ヶ月で株価が20%上昇した理由

前回の決算時の株価とPERデータは以下のとおりです。

株価:265.00ドル(1月28日終値)
2020年EPS:10.09ドル
2021年EPS(予):11.16ドル

PER(実):26.26倍 益回り:3.81%
PER(予):23.75倍 益回り:4.21%

この3月で株価はおよそ20%上昇しました。
一方、予想PERは23.75倍から24.23倍とそれほど大きく変わっていません。

つまり、この3ヶ月での株価の上昇はPERの上昇によるものではなく、予想EPSの上昇による部分が大きいということです。
予想EPSはこの3ヶ月のあいだに11.16ドルから13.14ドルへと上昇しました。経済正常化による広告収入の拡大を織り込み始めたことが株価を押し上げました。

予想EPSどおりに収益が伸びていけば、株価上昇が正当化されるということです。

PER23倍台というのはFAAMGの中ではもっとも低い水準です。
前回の決算記事でFAAMGでもっとも投資妙味があると書きましたが、このまま順調に経済活動が再開していけば、3ヶ月で20%上昇した現在のフェイスブックの株価でも割高感はそこまで大きくないと思います。